佐川 陽子
佐川 陽子

直営の厨房がある施設だか
らここがいいです

佐川 陽子

管理栄養士

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佐川陽子

ここで働くことを決めた理由は?

 以前にも高齢者施設に勤務していたことがあり、仙台への転居のため施設での管理栄養士の仕事を探していました。提供した食事をお客様が召し上がる姿を直接見て感想を聞くことができ、長く関わることができるのが施設で管理栄養士として働く魅力の一つだと思います。そのような思いでまた施設で働きたいと思っていたところ、丁度募集が出ていたことと、直営の厨房のある施設で、全国にグループ法人があるというところに惹かれて就職を決めました。

自分の仕事はどういう仕事と感じていますか?

 管理栄養士の業務としては主なものに献立の作成、発注、お客様の栄養管理があります。その他にもユニットレクやお客様の希望など食に関することは他職種から相談を受けることもあります。食べることはお客様にとって楽しみの一つであり、日々の3食の食事を当たり前に提供することが栄養科としての役割だと感じています。特にコロナ禍で気軽に外出もできなくなり、その中で「施設にいてもこんな料理が食べられるなんて」「美味しかったよ。ありがとう」と言われるとやりがいにもつながります。

ここでの一番の思い出は?

 看取りケアにこの施設で初めて関わらせていただいていることです。状態の変化で食事が徐々に摂れなくなり、看取りケアに移行する方も多くいらっしゃいますが、多職種でケア内容を相談し、苦痛なく過ごしていただく中で、やはり口から食べることがいつまでできるのか、どのように支援していくかが課題となってきます。お亡くなりになる前日までご本人様の望む形ではなかったかもしれませんが、ご希望のものを提供できたこともありました。そういったことも他職種で連携しお客様の状態を把握したうえでできたことだと思います。もっとこうしてあげられたら良かったと感じることもありますが、お客様の最期の時に関わらせていただいているといことを忘れずに仕事をしていきたいです。

今から5年先、目指している姿はどんな姿ですか?

 お客様にとって食事は生活の一部であり、楽しみの一つでもあると思います。一人ひとり嗜好や咀嚼嚥下状態は異なります。その中でお客様それぞれに合わせた食事を提供し、要望に応えていきたいです。
 また、私が入職した頃は栄養科はすでに働きやすい環境が調っていましたが、その前には他職種との連携が取りづらかったり、栄養科内のチームワークもあまり良くなかったと伺っていました。この環境を維持し、より他職種との連携や栄養科内のチームワークを大切にしていければと思います。

目指す姿を叶えるためにしていこうと思っていることは?

 お客様一人ひとりに合わせた食事の提供には管理栄養士の食事場面の観察だけではわからないこともあります。他職種の視点で気付くこともあるので、食事で困っていることがあれば相談してもらえるよう、管理栄養士のできることを知ってもらい、協力し合っていきたいです。
 また、普段お客様と関わる機会の少ない厨房職員にお客様の声を届けたり、やってみたいと思うことにチャレンジし、仕事のやりがいを見つけてもらえるような環境をつくっていきたいです。
 現在、毎月の手づくりおやつや年1回の調理師考案献立等、厨房職員が自分の考えを発信する場があります。そのような機会を増やしていければと思います。

ご応募を検討されている方へメッセージ

 高齢施設の管理栄養士は、提供した食事をお客様が召し上がる姿を直接見ることができ、一人ひとり向き合うことがをできる仕事だと思います。直営の厨房ということもあり、厨房職員と管理栄養士の一体感もあり、お客様によりよい食事を届けたいという思いを共有することができ、すぐに食事内容等に反映することができます。
 一緒にお客様の笑顔を引き出せるような食事の提供をしていただける方が増えればいいと思います。