川村 歩
川村 歩

介護職ってかっこいい
いつかそう言われるために

川村 歩

看介護部介護課 / 介護職

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川村歩

訪問演奏をきっかけに、介護職の道へ進んだ

 高校時代、合唱部の訪問演奏で福祉施設を訪れていた私は、そのときに出会った介護職の働く姿を見て、介護の世界に憧れるようになりました。お客様に寄り添う優しさに、私もいつかは介護の現場で働きたいと思い、大学在学中に介護福祉士の資格を取得し、『サンタウン松園』へ入職しました。
 ここを入職先に選んだ理由は、ユニット型の施設だからです。大人数で生活する従来型と比べ、10名程のグループ単位で生活するユニット型であれば、一人ひとりのお客様に、より充実した介護ができると思ったからです。また、サンタウン松園に関して言えば、施設がまだ新しく、母体がしっかりした法人である点も魅力でした。きちんとした介護サービスの提供には、安定した経営体制は大事ですから、ここに入職することに迷いはありませんでした。

ユニットだからできるケアを目指して

 1日の流れとしては、朝出勤してからバイタル測定などの体調確認をして、朝食の準備と配膳をし、おむつ交換とトイレ誘導をします。午後、お昼寝する方は個室で休んでもらい、おやつを食べる方には介助につきます。きっちりと業務が決まっているわけではありませんが、少人数のユニットだからこそ、この方はこの時間に、あの方はあの時間にトイレに連れて行けば大丈夫など、ひとり一人の生活に合わせた個別のケアをしています。例えるなら家族のように、お客様をとても近くに感じています。
 近年、介護の現場に求められる個別ケアですが、それを実現させるために考案された介護のかたちがユニットケアで、お客様がご自宅で過ごされていた頃の、生活リズムとプライベートを尊重できるのが一番の特徴です。私たち介護職としても、とても仕事がしやすい環境なので、毎日充実して過ごしています。

仲間がいるから、乗り越えられる

 ときには、お客様が何をしたいのか分からなくて、悩んでしまうこともありますが、幸運にもユニットの同僚は皆んな歳が近くてなんでも話し合えるので、すぐに相談するようにしています。そうすれば、ひとりでモヤモヤしているよりも、断然早く解決につながります。そんな仲間の存在があるから、私は頑張れているのだと感じます。問題をひとつ乗り越えたら、次のやる気につながるし、また、より良い介護の提供にもつながるのではないでしょうか。
 それから私たち介護職は、施設内の仕事をしているので、あまり外部と触れ合う機会がありませんが、ときおりご家族様が面会にいらっしゃると、小さなことでもお客様のことを話すようにしています。すると「笑顔がいいね」、「あなたなら安心して任せられる」などと言葉をいただいたりしますが、そのひと言がとても嬉しいし、私のやりがいになっています。

介護のイメージを、いつの日か変えてみたい

 この施設はまだ新しく、今後もどんどん質の高い介護サービスを提供していけるよう、職員一丸となって日々の仕事に励んでいます。盛岡市にはサンタウン松園のような、ユニット型の福祉施設がまだ少ないので、盛岡を代表するような良いモデルになれればと思います。
 私には、介護職として働くうえで、常に心がけていることがあります。それは、決して仕事に慣れすぎないことです。介護の仕事の一つひとつは、単純な作業ではありません。お客様の状態も日々違うのです。だからこそ、お客様のことを一番に、その都度きちんと考えたケアを提供したいと考えています。そして、介護職はキツイとか汚いとかのイメージがありますが、決してそれだけではありません。楽しいことや嬉しいこともいっぱいあることを、いつか多くの方に知ってもらえるよう、これからも頑張っていきたいです。